2007-01-01から1年間の記事一覧

Lovely

英国の友だちは、老若男女問わず"lovely"という言葉をよく使います。 Lovely day!とかLovely music!とか。米国語だとfineにあたる感じなのかなあ。 この言葉は、なんとなくpeacefulな感じがして、いつもいいなあと思うのです。 2007年も、もがいているうちに…

無明の橋

二日間に及ぶ部屋の片付けを終了して、大分県国東半島、中山仙境、高城山。 昔から行ってみたかった場所。中沢新一さんの芸術人類学(2006, みすず書房)によれば、国東半島一帯は古くからの修験霊場。 この小さな橋は、彼の地にある。「無明橋」という。 無…

乱雑さの限界

この3年ほど、整理整頓みたいなことを放棄し続けてきた結果、いよいよ限界となりました。 研究室には、異国や辺境で拾ってきた隕石や変なモノが床壁天井の三次元世界に散乱し、書類は分類されないまま放置、雪崩(写真1, 2007)。乱雑さが増すってことは、シ…

まんぼう

朝、博多駅から新幹線に飛び乗った。席に座るのが面倒なので、立っていたら、のぞみの窓ごしに、まんぼう。 こっちを見てる。 きゅるっとした、こだまの質感。なんだかいいかたちをしているな。 ■新しいプロジェクトのデザインをすることが決まった。今回は…

「場」をつくる

7月から構想、調査研究、伐採管理が始まった直方市の竹林再生プロジェクト。 直方市+九工大伊東啓太郎研究室とのジョイントで、今後5年間で、拡がりすぎた竹林の抑制と広葉樹林への転換、美しい竹林の再生を目指す。 今回は、その第1回のイベント、「竹の座…

竹の座

12/15(土曜)直方市、竹林再生プロジェクト、キックオフイベント「竹の座」の詳細はこちらです。 参加ご希望の方は、メイルにてご連絡いただければ幸いです。

冬の色

街を歩くと、いつからか、この時期特有の人工光の質が変わった気がする。特に今年は、顕著にそれを感じるのだけれど、僕だけだろうか。 あれは、発光ダイオード(LED)の光なのだろう。あの光がたくさん集まると人工感が強すぎて、余計に冷たく感じる。寒い…

続いている時間、空間

水曜日は、8:50から講義が始まって、打ち合わせ、ゼミ、会議と続き、夜、19:20に大学院の講義が終了するので、毎週この日は、へとへとになるのでございます。 一日中しゃべり続けると、脳の酸素か何かが足りなくなるのだろうか。妙にハイテンションになった…

偶然出会う人、時間、空間

博多での会議に向かう途中。天神の交差点、自転車に乗った人類学者の飯嶋秀治さんに、ぱったりとお会いする。 数分間、近況となんとか時間をつくって改めてお会いしましょう、ええ是非何とか今度CDもっていきますよアボリジニーのジミヘンの音楽などじゃ是非…

早朝の高速道

仕事で早朝の都市高速を走ると、Tom Waits(トム・ウェイツ)のOl'55を大声で歌いたくなるよ。 Freeway cars and trucks このアルバムは、改めて、やはり名盤だなあと思います。 ■11/26夜、東京より戻り。何人もの方々にお世話になった。冬直前の空と紅葉が…

目から鱗そば祭

朝から、ぱたぱた。夕方、ようやく戸畑へ。 九州工業大学、2007工大祭。 カフェ・ギャラリー「縁」。 直方の池田朝二さんから、そば打ち伝授。これまで我流でそばをつくっていたので、目から鱗。麺づくり修行への扉が開かれた感じ。うぎぎ。 しかし、そばを…

黒いダイヤ

劇衆、上海素麺工場の公演(座長、支那海東さん)。役者の天津甘栗さん、Kさんにお誘いいただく。 テント芝居を見るのは、学生のとき以来、本当に久しぶり。 「黒いダイヤ」。重いテーマの中にときどきユーモア、アイロニーあり、エンディングのシーンの美し…

colourful

なかなか素晴らしいスケジュール。 時間軸と空間軸が交錯した複雑なパズルを解くような感じ。一瞬の真空を見つけたり。 まわりに流れている時間ってのは、本当に、不思議なものだ。透明に渦巻く変幻自在の生き物。 冬に向かうモノクロームな日常にも、カラフ…

修験道2007

山伏とは、山の中を歩き修行する行者のこと。もちろん、滝に打たれたり、あんな厳しい修行はできそうもない。 それでも、心構えをした上で山に入ることが、山の起伏や空気の質や樹木の形や色を感じ、身体と環境との関係性を手に入れる手段であることは、僕に…

ぼろぼろになった本

講義の後の学生さんのミニレポートで、好きな本について教えてください、とありました。 友だちからもらった本。とても好きで何回も読み返す作品があります。 この真木悠介(見田宗介)さんの「気流の鳴る音 ー交響するコミューンー」。旅や山に持ってくこと…

ephemeral dusk

この時期の夕暮れの光は、儚く美しい。 締め切りに間に合わない。で、電話。でも会議。夕刻、結局タクシーで博多駅。 会議終了後、鎌田磨人さんと、3月の生態学会、5月のドイツなどの件。人類学と景観生態学のつながりの話。朝2時まで。このメリハリありすぎ…

High

16.00。北九州市、小倉駅前。 市役所での景観の会議出席後、博多に向かう途中。 駅前のエスカレーターでふっと見上げた空。雲がとても高い。 大型スクリーンから四角く反射する、エコーのかかったコマーシャルのVoice。 スプーンが立つくらい濃いコーヒーが…

Copenhagen

コペンハーゲンへは、オスロに行く際に時々たち寄る。 空港に降り立つと、ガラスと木の建築。美しいサインと照明。 デザインの国だなと思う。 この時期だと、外に出たときの、冷たくはりつめた蒼い空気が好きだ。 しかし、次に行くのは、来年の1月末。全てが…

2つの頂

由布岳へは、18年ぶりに登った。 この山には、お鉢と呼ばれる火口跡と、面白いことに同じ高さの2つのピーク(1583m)がある。 西峰に登り、時計回りにゆっくり歩く。お鉢巡りという名がついている。 ところどころきつい岩場があるが、全身を使う感じが面白…

秋の淡い光

気温10度。秋は、森の中の淡い光や色がきれいだ。 山道でみつけた。 コナラの実に混じって、たくさん落ちていた。食べる分を拾う。 博雅〜、呑もうぜ。みたいな感じだ。(陰陽師、原作:夢枕獏、岡野玲子) 安倍晴明が、縁側で源博雅と、伏見の山栗をパチン…

緑の幹の群れ

正午、直方の現地。新しいプロジェクト。 竹林のデザイン。 竹林の拡大については、10年前くらいから気づいていたし、専門家の間でも大変なことになると言われていた。 この本数と密度。気が遠くなりそう。 これから、いくつものファクターを考えて、動かし…

空色

東京より戻り。 打ち合わせ。キッズデザイン賞、表彰式。フォーマルな表彰式だったのでさぼらないで良かった。 建築家の手塚貴晴さんとお話。ふじようちえんでのケヤキを建築に取り込むときの難しさ、など。 加藤積一園長先生と再会。懇親会で、赤池学さんを…

かたづけ

後学期。 講義も始まったので、このままではいかんと思い、部屋の雪崩のような状態を久しぶりに片付けた。 一日中、机の中も、本棚も。気が遠くなるような作業。床が見えない。 しかしそれでも、一つずつ、然るべき場所に納めていく。だんだん気持ちが良くな…

初秋の山(4)

朝方、西の方角に月が傾き、東からオリオン座が登ってくる。大船山の山頂にちょうどその3つ星が並んでいる。 じっと見ていると、意外な速さで、星の位置が変わっていく。 風が強くなった。昔、礼文島で台風に会い、夜半の雨風の中、テントごと飛ばされたこと…

初秋の山(3)

朝から抜けるような青空が広がった。気温12度。少し冷たい風が吹いている。 昨日の登山で、結構、疲労していたが、この天気は。 目の前に聳える大船山(1786m)。この頂からの眺めが見たい。下山の予定が登山に。 頂からは、九重連山が見渡せた。右手に三俣山…

初秋の山(2)

縦走。坊がつる〜北千里ヶ浜〜久住別〜久住山(1787m)〜御池〜中岳(1791m)〜法華院温泉。 硫黄山近くのススキ。標高が高いところにくると光の質が違うように感じる。 九重連山の中岳が、九州本島で最も高い山だったとは知らなかったよ(九州最高峰は、屋久島…

初秋の山(1)

遅い夏休み、山ごもり。久しぶりの久住山。 長者原〜雨ヶ池越〜坊がつる。2時間。テント泊。雨のちくもり、夜、晴れ。 荷物はできる限り軽量にしたのだが、ワインのハーフボトルは850g。しかし、ザックの最後の隙間にこれを滑り込ませたのは正解。 硫黄山、…

美しさとは

今回のエコポ展は、ものをつくることについて考えるいい機会でした。 例えば、この*田中智子(ともこ)さん(design pool ディレクター)の作品。 このように美しいカタチとバランスをつくる感覚は、どこから生まれてくるのだろう。 bokukanさんからも、コメ…

amphibian

amphibian。開催中の「土と緑のエコポ展」に出展した作品のひとつ。 漆喰の造形が水の中でも強度を保つことを展示したかったのと、現在、植物のおかれている状況についての表現を試みた。 マングローブの一種、ヤエヤマヒルギの実生。胎生種子。親木に着生し…

127ecopo

9/19-9/25開催のエコポ展。展示準備中の写真。 夕方、作品搬入。ほとんどの作品が出そろっていて、その数、127個。天井から吊されたそれぞれの植木鉢の作品。 建築家・高木正三郎さんによる手の間のエコポ作品インスタレーション、美しい。 作家さんの作品に…