「場」をつくる

tapio2007-12-15

7月から構想、調査研究、伐採管理が始まった直方市の竹林再生プロジェクト。
直方市九工大伊東啓太郎研究室とのジョイントで、今後5年間で、拡がりすぎた竹林の抑制と広葉樹林への転換、美しい竹林の再生を目指す。
今回は、その第1回のイベント、「竹の座Vol.01」。地域でのこのようなイベントは、様々な主体が関わることによってしか成立しないので、なかなか大変な仕事となる。が、今回のキックオフイベント、イメージ以上のいい感じとなった。
朝から、みんなで、ひたすらチェーンソーと鋸で竹を抜き切って、大きな機械でチップ化。枯れた竹は燃やす。
夕方から、直方市、池田朝二さんのユニット(トランペット、ホルン、トロンボーン)の演奏、学生の唄、ダンス。いい感じ。僕も久しぶりにギターと歌。
夕暮れ時、たくさんの竹の灯籠に火を灯す。直方市長、向野敏昭さんもかけつけてくださり、尺八を披露していただいた。竹と竹の奏でる不思議な音に囲まれた幻想的な場。有り難い。
あの場所では、しばらく「動」と「静」ということを考えたいので、今回、造園家の田丸雄二さんにお茶の野点のセッティングをしていただけたことは、とてもありがたかった。僕にとっては、先生以外の前で、初めてお茶を点てる機会となった。これも何かの縁起なのだろう。田丸さんの心遣いとセンス。
やはり、スケッチや構想が、コラボレーションによって現実になっていくことは、厳しくもあるが本当に楽しいものだと思う。
竹の炎を長時間みていたせいか気分が高揚して、日常と違う浮遊する感覚にとらわれた。
NPO法人直方川づくりの会の今井さんをはじめ、会のみなさん、女子学生のみんなには、直方産の材料で、美味しい栗ご飯、具だくさんの暖かい豚汁をつくっていただきました。火を焚いてつくる山での料理は全身に染み渡るような旨さ。
直方市のみなさん、川づくりの会のみなさんには、これからも本当にお世話になります。国土交通省遠賀川河川事務所の方々、宝珠山からプロデューサーの江副直樹さんもきてくださった。九工大-直方PJTチーム、明石隆宏、高嶋紀子をはじめスタッフの学生のみんなよく動いていた。ダンスや唄も、懸命になっている感じがよく伝わってきた。
今回の仕事は、演劇的な要素も含んでいるのかも知れないと思っていたが、やはり。今度、あの場所で演劇ができたらいいな。能をやろうというお話も。能には、幽霊好きな僕もとても興味を持っています。でも、能って近所でだれかやれる人いるかな。
次回「竹の座Vol.02」、暖かくなった4月後半あたりの開催を目指します。