無明の橋

tapio2007-12-24

二日間に及ぶ部屋の片付けを終了して、大分県国東半島、中山仙境、高城山。
昔から行ってみたかった場所。中沢新一さんの芸術人類学(2006, みすず書房)によれば、国東半島一帯は古くからの修験霊場
この小さな橋は、彼の地にある。「無明橋」という。
無明とは、仏教の世界で、悟りのないことをいう。渡ったら悟りが開けるのかと思ったが渡らなかった。高いところが苦手なのだ。
この一帯は、不思議な岩場の風景が続き、面白いことに瀬戸内海国立公園の一部である。
英国の登山映画 "Touching the void"アンデス山脈シウラ・グランデ峰には到底及ばないが、両側が絶壁のいわゆるナイフエッジのようなルートが続くので、本当に一歩間違うと命を落とすような場所だ。
低い山なのだが、ここを登ってこれたことはとても嬉しかった。少しづつ高所恐怖を克服している感じだ。
山は、高ければいいってもんじゃないんだなあ、恐怖とともにしみじみ思いました。
近くの神社には、土木の神様。土木の神様に初めて出会いました。