Don't run, walk

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな」(道路掃除夫ベッポの言葉、ミヒャエル・エンデ、「モモ」) ■10/23福岡…

quiète

人生において、一番大切なことは自己を発見することである。そのためには、時には一人きりで静かに考える時間が必要だ。---Fridtjof Nansen, 1861-1930 ■10/14 福岡。原稿朝なんとか・・・南空の星。地球の表面で起きていること。暖かい風。路面のノイズ。来…

癒しとは

アヴァンティゼミという公開講座で、癒しのデザインというお題をもらったので、暫くこのことについて考えていました。 僕の中では、癒しという言葉は、なんだか簡単に使えるタームではないような気がしていました。 調べてみると、もともと、未開社会の呪術…

残像

目まぐるしい、というのかな。そんな感じ。 そんな中でも、とても心に残る言葉を教えてもらったり。 冬の晴れ間。空気が澄んでいる。コペンハーゲンの空のこと。 たそかれの空。薄いリンカク。金星。 Lost and found. ともだちから届く嬉しいメッセージ。 モ…

lost and found

個人的仕事納めの日。時間は、連続しているけれど。 原稿。スケッチ。区切り。部屋の片付け。しばし休憩。千利休のこと。 「木守(きまもり)」 晩秋の柿の木に最後に残った実のことだそうです。 来年の実りのために、残す実。 僕の中にも、大切な赤い実が残…

the stolen time

ふと、ミヒャエル・エンデさんのことを思い出す。 昔、ともだちから教えてもらった本。 ずっと残り続けてる。 いま、もう一度、読み返してみよう。 こんな時代だから。 1995年の夏、不思議なことに僕は、朝から思い出したようにエンデさんに関するコピーや資…

ゴドー

俳優の緒形拳さんが亡くなった。なんだかショック。 サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の演劇。 緒形さんは、エストラゴンだったかな。いつだったっけなあ。博多の劇場。ひとりで見たんだった。 なんともいえない不思議な後味。でも、ほわっとす…

日常

日常に戻る。 20年前に読んだ本を再び読み返す。 そのときには、わからなかったこと。 風と揺れる木の葉。 身体の周りにある光や時間のこと。 世界 内面 光 影 表現 意味 時間 ■10月1日から始まる講義の準備。

変曲点

左と右。直線と曲線。光と闇。 夕暮れ時。少し冷たい乾いた風が、身体の表面を通り過ぎる。 次の行き先に向かって歩いていると、答えのみつからないことばかり考えて困る。 直線と曲線のことが頭から離れない。 紆余曲折の紆余には納得。自然界の不思議。思…

a forest

夕方、4年生、堀田智洋君の調査地設定の踏査。 手入れがされなくなった人工林に竹が侵入して、荒廃した森林。九州でも、いたるところで見られる危機的な風景。 歩く度にバキバキいう倒れた竹、真っ暗な林床、蚊の大群、顔にへばりつく蜘蛛の巣。滝のような汗…

underground

08:15 百道浜、シーホークホテル。村上龍氏の小説「半島を出よ」の舞台になったところだったな、ここは。 韓国の先生たちから、笑いながら「今日は、ネクタイしてないんだね」といわれたので、「僕は、滅多にネクタイをしないんです。昨日は、特別だったんで…

偶然出会う日

10:00 am 九州大学。会場設営。 13:30-17:30 大韓土木学会釜山・蔚山・慶南支会 土木学会西部支部 Joint Seminar 2008 九州大学50周年記念講堂 4F大会議室にて。Chairmanと講演を担当。 韓国の先生と、自然再生プロジェクトの話をした。 終了後、懇親会。韓…

ブナの森walk

06:20 怖いくらい深い眠りから醒める。起きた瞬間、死んでたのかと思った。書類3通完了送信。ほっとする。 07:30 熱いシャワー。朝ご飯。トマトジュース2杯。コーヒー2杯。 08:30 徳島大学 10:00 上勝町、千年の森到着。かみかつ里山倶楽部、勝瀬真理子さん…

ミームと進化

05:55am Hakata Station 07:20am 九工大前 14:30 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 18:00 徳島大学メモリアルホール オープンセミナー 22:30 終了 鎌田磨人教授とラストオーダー30分前、徳島餃子や美味しい魚料理、話、尽きず、駅前、昔のバー、BGM中島みゆきの月…

Have a nice...

残暑お見舞い申し上げます。お元気ですか? 朝は、少しづつだけど気温が下がって、雲の感じも変わってきたような気がします。 この頃は、福岡あたりでは、夕方になると、突然、スコールのような激しい雨と稲妻。雷の轟音。 そういえば、英国の友人が、先日、…

ひと

09:00戸畑 前期試験採点、報告。 研究室15人、学会要旨チェック。 11:30 プロジェクト打ち合わせ。施設課長。デザイン決め。 16:00 要旨修了。残りは、博士課程のメンバーと僕、月曜で間に合うかな・・・ 17:30 国土交通省、岡崎さん。移動。 19:00 宮若市 …

継続の意味

2002年6月から始まった壱岐南小学校ビオトーププロジェクト。もう6年を超えたんだなあ。 だから、今の6年生は、入学からビオトープにずっと接してきた子どもたちということになる。 先生方とのWS。プレゼン、伊東啓太郎、M1大村康一郎。今後の展開について。…

色の境界

早朝。花を眺める時間が必要だ、と思った15分間。 子どもの頃から、いつも不思議に思っていたんだけど、あの蓮の葉の上の水滴。 風でときどき震えている、ぷるんと丸まった水滴の底の銀色。 ロータス効果というらしい。水をはじく、葉の表面の構造。 近くで…

観ると見る

5:30 am 自転車に乗りたくなって、朝から、走る。日が昇ったばかりで、まだ、涼しい。 大濠公園外周を通過。ゴミの山と沿道にできた多数のシミ。それを片付ける、「街をきれいに」の大きな清掃車。 ソースのような奇妙な匂い。朝早くから、ゴミを集めるボラ…

植物と人

06:45 am 本郷。東京大学、三四郎池。誰もいない。まだ、少し涼しい。いい池だな。 12:10 pm 三鷹。加藤茂生くん。わずかな時間。納豆焼飯。でも、会えてよかった。なんだかほっとした。 "I cannot live without books" 14:00 国立。エコポWS。緑についての…

Swiss made

19:00 九工大、伊東研究室。 平瀬有人氏(佐賀大学理工学部准教授)、研究室来訪。「SWISS MADE−スイス現代建築について」お話しいただく。 ヘルツオーク&ド・ムーロン、ピーター・ズントーをはじめとする建築家のこと。平瀬さんの先生、古谷誠章教授のこと…

東京・国立にて

下記のようなワークショップが東京・国立市にて開催され、ゲスト参加します。 お時間がございましたら、お会いしましょう。 陶芸家堀川貴永さん「植栽のうつわ」展 7月25日(金)〜31日(木)におけるセッションです。 国立市には、昔、3年ほど住んでいたの…

ねじ花

こりゃあ、いよいよ帽子が必要だ。夜も気温が下がらないしなあ。 気を抜いていると、こころの中まで乾ききってしまいそう。 夕方、大学内のマツの木の近く。小学校2年生くらいの女の子が、草の上に座って一生懸命なにかを探してる。 ちいさな手には、近くで…

オープンセミナーのお知らせ

伊東研究室では、下記のオープンセミナーを開催します。 どなたでも参加可能(無料)です。参加ご希望の方は、右のプロフィールにメイルアドレスがありますので、私までご連絡ください。 ■伊東啓太郎研究室オープンセミナー2008 Vol.02 講師:平瀬有人氏(佐…

エコポ誕生のお話

エコポの開発・誕生についての話が本になりました。 オムニバスで、いろんな研究や開発についての記事がやさしく書かれています。はじめて聞いた新しい技術や研究もあって、むむむ、なるほど〜、面白いなあと思いました。 ■伊東啓太郎・行平信義・尾池哲郎・…

アフリカ、河童、影

夕方から、研究室にてオープンセミナー。 講師:鎌田磨人氏(徳島大学工学部教授)。 「日本とアフリカ・マラウィの比較里山論」および「河童伝承に基づく里地水辺の風土類型」 鎌田さんには、生態学の基本的なところから、アフリカでの森林とそこから繋がる…

オープンセミナーのお知らせ

伊東研究室では、下記のオープンセミナーを開催します。 どなたでも参加可能(無料)です。参加ご希望の方は、右のプロフィールにメイルアドレスがありますので、私までご連絡ください。 ■伊東啓太郎研究室オープンセミナー2008 Vol.01 講師:鎌田磨人氏(徳…

amazing colours inside

19世紀の本ばかり読んでいたら、突然、びっくりするような色が土の中からでてきたよ。 そいえば、2年前に、しわしわになった、よくわからない根っこを土に埋めたんだった。 押しつぶされそうになりながらも、からからの茶色の世界から、こんな色(苞葉という…

Cafe Hbf

ほぼ、全予定が終了。 何カ国、何人の人と話しただろう。消化して、次の仕事につなげるまで、少し時間が必要。 生態学では、succession、系を保つためや、次のステージのために、攪乱が重要な役目を担っているというが、人間にも、攪乱が必要なのかも知れな…

Lapis lazuli

新しい緑。透明な水の流れ。穏やかな雨の香り。 緩やかなカーブを描いて飛ぶ羽虫。 春は、いつの間にか、夏の匂いにうつりかわりつつある。 加島祥造さんが、イェイツの詩に言及して、「青」という言葉のもつニュアンスの国による違いについて述べられている…