2008-01-01から1年間の記事一覧

光と影

墓参り。 子どもの頃に感じた、はじめて死者を送るときの寂しい感じをまた思い出す。 こういうことが、スピリチュアルということなのかな、なんて再び考えてみたけれど。 夕暮れ直前の雲。大きなクスノキ。夜の雷鳴と光。あまりにも美しい花。不思議なかたち…

Have a nice...

残暑お見舞い申し上げます。お元気ですか? 朝は、少しづつだけど気温が下がって、雲の感じも変わってきたような気がします。 この頃は、福岡あたりでは、夕方になると、突然、スコールのような激しい雨と稲妻。雷の轟音。 そういえば、英国の友人が、先日、…

転がる

街を出る。自転車に乗って。転がる感じ。 空気の感じがだんだん変わってゆく。音も。空の色も。 遠くに白く光る積乱雲。 ひまわり、稲穂、ウスバキトンボ、時々出会うアキアカネ、川の流れの音。 銀色の鉄塔、遠雷の響き。近づいてくる雨の匂い。 道のはずれ…

ひと

09:00戸畑 前期試験採点、報告。 研究室15人、学会要旨チェック。 11:30 プロジェクト打ち合わせ。施設課長。デザイン決め。 16:00 要旨修了。残りは、博士課程のメンバーと僕、月曜で間に合うかな・・・ 17:30 国土交通省、岡崎さん。移動。 19:00 宮若市 …

継続の意味

2002年6月から始まった壱岐南小学校ビオトーププロジェクト。もう6年を超えたんだなあ。 だから、今の6年生は、入学からビオトープにずっと接してきた子どもたちということになる。 先生方とのWS。プレゼン、伊東啓太郎、M1大村康一郎。今後の展開について。…

色の境界

早朝。花を眺める時間が必要だ、と思った15分間。 子どもの頃から、いつも不思議に思っていたんだけど、あの蓮の葉の上の水滴。 風でときどき震えている、ぷるんと丸まった水滴の底の銀色。 ロータス効果というらしい。水をはじく、葉の表面の構造。 近くで…

観ると見る

5:30 am 自転車に乗りたくなって、朝から、走る。日が昇ったばかりで、まだ、涼しい。 大濠公園外周を通過。ゴミの山と沿道にできた多数のシミ。それを片付ける、「街をきれいに」の大きな清掃車。 ソースのような奇妙な匂い。朝早くから、ゴミを集めるボラ…

sketch

某コンペ終了。 そもそも早起きなのだけれど、今回は、午前2時だから、これは、どうなのか? この前、問診をしてくれた女医さんとの会話。 「特に問題ないみたいですけど、何か気になることはありますか?」 「あまり困ったことではないのですが・・・もう、…

direction

12:30 pm HANEDA A.P. 海と霞んだ空。遠くの船。目の前を、大きな青い尾翼だけが行き来する。ヨットのよう。 トマトジュース。 15:30 FUKUOKA A.P. 東京から戻り。空港から外に一歩。この空気は、どこか、南の国の大都市の感じ。 18:00 Tenjin, Fukuoka 京都…

植物と人

06:45 am 本郷。東京大学、三四郎池。誰もいない。まだ、少し涼しい。いい池だな。 12:10 pm 三鷹。加藤茂生くん。わずかな時間。納豆焼飯。でも、会えてよかった。なんだかほっとした。 "I cannot live without books" 14:00 国立。エコポWS。緑についての…

行き先

11:40am Hanada A.P. TOKYO 昔、どうしても読めなかった本の中に入り込んでいたら、あっという間に羽田。 道路脇に揺れる夏草。車体の隙間。アスファルトの匂い。 遠くに霞むビル群。曖昧な空と海の境界。街なかをすりぬけるレールの不思議な曲線。 ■本郷。…

water

なんという暑い夏。僕は、これまでに、こんな夏を経験したことがあっただろうか。 気が遠くなりそうな青い空。蝉の鳴き声。アスファルトの上に澱む熱。 なにもかも、乾いていく温度。 夜、なんとか書き上げて、郵便局から、原稿を送った。郵便局のまわりはタ…

distance

ある本の原稿〆切が近いので、このところずっと机に向かっている。 外を見ると、遠くの雲間から、とても丸くて明るい月が昇ってきた。 月をみてると、不思議にいくつかの場所を思い出した。 新宿駅で残業の後に見ていた夜中の月。ストラスブールで失敗をした…

Swiss made

19:00 九工大、伊東研究室。 平瀬有人氏(佐賀大学理工学部准教授)、研究室来訪。「SWISS MADE−スイス現代建築について」お話しいただく。 ヘルツオーク&ド・ムーロン、ピーター・ズントーをはじめとする建築家のこと。平瀬さんの先生、古谷誠章教授のこと…

東京・国立にて

下記のようなワークショップが東京・国立市にて開催され、ゲスト参加します。 お時間がございましたら、お会いしましょう。 陶芸家堀川貴永さん「植栽のうつわ」展 7月25日(金)〜31日(木)におけるセッションです。 国立市には、昔、3年ほど住んでいたの…

ねじ花

こりゃあ、いよいよ帽子が必要だ。夜も気温が下がらないしなあ。 気を抜いていると、こころの中まで乾ききってしまいそう。 夕方、大学内のマツの木の近く。小学校2年生くらいの女の子が、草の上に座って一生懸命なにかを探してる。 ちいさな手には、近くで…

オープンセミナーのお知らせ

伊東研究室では、下記のオープンセミナーを開催します。 どなたでも参加可能(無料)です。参加ご希望の方は、右のプロフィールにメイルアドレスがありますので、私までご連絡ください。 ■伊東啓太郎研究室オープンセミナー2008 Vol.02 講師:平瀬有人氏(佐…

Live感

13:00pm Tagawa, Fukuoka 田川産業株式会社にて、打ち合わせ、エコポコンテスト審査。 その後、KBCテレビ(九州朝日放送)のエコポ取材。 行平信義社長、研究員の尾池哲郎さん、九工大のスタッフのみんなと、エコポの開発からデザインをやってきて、こんなか…

今、空の感じ

16:28 Kokura Station。新幹線を待っている。 今の季節にあう本を読んでる。 うすむらさき色の空。 もう梅雨明けなのかな。 今年の夏は、恐ろしく長いのだろうかなどと途方に暮れていると音もなく滑り込む白にブルーの流線型。 この空の下、博多へ移動。300k…

エコポ誕生のお話

エコポの開発・誕生についての話が本になりました。 オムニバスで、いろんな研究や開発についての記事がやさしく書かれています。はじめて聞いた新しい技術や研究もあって、むむむ、なるほど〜、面白いなあと思いました。 ■伊東啓太郎・行平信義・尾池哲郎・…

アフリカ、河童、影

夕方から、研究室にてオープンセミナー。 講師:鎌田磨人氏(徳島大学工学部教授)。 「日本とアフリカ・マラウィの比較里山論」および「河童伝承に基づく里地水辺の風土類型」 鎌田さんには、生態学の基本的なところから、アフリカでの森林とそこから繋がる…

All along the watchtower

18:30 Tenjin, Fukuoka 外にてメイル。街なかに咲くアベリアという白い花。奇妙な匂い。 この時期は、クチナシの花も、ところどころに咲いている。 梅雨の晴れ間。昼が長い季節。ビルディングに反射する光と街路の風。 ジミ・ヘンドリックスのAll along the …

120人ワークショップ

■エコポワークショップ! 植木鉢から学ぶ身近な自然と日本の文化 自分でデザインした植木鉢をつくって植物を育てよう 出前講義。明治学園小学校にて。 小学校4年生120人のワークショップは、やはりすごかった。 「先生、水の量は、これでいい?」「もうすこ…

ラウンドテーブル

4年生「コミュニティ計画」の講義。 戸畑区の公園を考えるお母さんたちの会(戸畑87の会)の方々に来ていただく。 北九州市戸畑区には、87の公園があることから、この名称になっている。 ラウンドテーブルで、ヒアリングとディスカッション。学生の甲斐さん…

オープンセミナーのお知らせ

伊東研究室では、下記のオープンセミナーを開催します。 どなたでも参加可能(無料)です。参加ご希望の方は、右のプロフィールにメイルアドレスがありますので、私までご連絡ください。 ■伊東啓太郎研究室オープンセミナー2008 Vol.01 講師:鎌田磨人氏(徳…

rain song

もともと、雨の音は、気分が落ち着くから好きなんだけど、このところ激しい雨が続いてる。 雨の日に、楽しいなあと思うのは、街なかの水たまりの場所や水の勾配がわかること。 ここは、窪んでたんだ、とか、この道は、こっちに傾いていたんだなあ、なんてこ…

ランドセルと象の記憶

福岡市壱岐南小学校ビオトープ。新年度ミーティング。 現在までの設計プロセス、新しい枠組みでのこれからの活用、新たなデザインについて。 校長先生、教頭先生、新任の先生方とお話。栗原先生によるスケジュール調整、司会。気持ちのいいミーティング。 雨…

即興

原稿、片付け、週末ってなに、の隙間。 21:00 Fukuoka, Cafe El Taller。 蝉の岡崎康洋君と久しぶりに話す。 薮直樹さんのライヴ・ペインティングと岡崎君の即興演奏。 Santiagoさんと、フラメンコのお話。organの武末充敏さんとも、3月の飲み会以来で、ニュ…

nowhere

梅雨の晴れ間。朝から1年生講義。4年生とミーティング後、新幹線。博多へ。会議2つ。カフェにて隙間メイル。 21:00, Tenjin, FUKUOKA 街なかの夜。ビルの間の白っぽい空。40秒の信号待ち。ずっと話し続けると頭の酸素が足りなくなるのかどうかわからないけ…

夏になる前の音

この時期になると、聴きたくなる音。 Tracey Thorn(トレーシー・ソーン)のこのアルバム。Velvet UndergroundのFemme Fataleのカヴァーも、とてもいい。 学生の頃に、Mさんからいただいたアルバム。 僕の中では、緑色の風景や透明の風の感じが詳細に浮かん…