impression of no borders

tapio2008-02-07

朝から、市庁舎と図書館(愛称、Black Diamond)。資料と調べ物。
司書さんに、ある本のことを聞いたら、とても親切に教えてくれた。図書館って、日本では、時間がなくてあまり行く機会がないけど、こっちでは、よくいくんだよなあ。
■夕方、時間をつくって、少し郊外のORDRUPGAARD(オードラップゴー美術館)。イラク出身の女性建築家Zaha Hadid(ザハ・ハディド)さんの設計による新館。この人の作品、写真以外で初めて体験できてとても嬉しい。お客さんは、僕一人で、とても静か。途中、美術館の上品な女性とおじさんとお話する。
「どうでしたか、この美術館は?」「とても静かで、絵も好きだし、ハディドさんの新館の設計もとても興味深いです」
「このアトリウムのような場所もいいですね・・・」「ところで、今日は、ほんとうにLovelyな天気でしたね!」
「うん、ほんとにそうだね」
「夕暮れで少し寒いけど、帰りに外の庭をみていったら・・・?ほら、とてもきれい・・・」
「はい、そうします、今、ちょうど陽が沈みかけていますから・・・」
デンマークの作家さんの絵。冬の色や淡い光、温度のような感覚までが、静かに美しく表現されていることに、こころが動いた。
印象派と呼ばれるひとたちの絵、久しぶりで、柔らかくて、とてもいいな、と思う。美術の教科書にでてくる人たちの作品。でも誰の絵なのか、ということは、あまり僕には興味がない。今、どういう風にその絵が、自分の中に入ってくるかだけで十分だから。
■旅メモ Ordrupgaard美術館を訪ねる場合、コペンハーゲン中央駅から、エストーKlampenborg駅へ。388番のバスに乗り換える。ここで、注意すべきことは、駅前の通りを渡ったバス停から、バスに乗ること。でないと反対方向にいってしまいます。僕は、間違えて、とても寒い中、20分くらいバスを待つことになってしまいました。バス停で一緒だった女の子は、そのことを察知したのか、僕のほうを見て、にこっと笑っていた。でも、その間に寄った駅前の小さい古い古本屋さんがいい感じだったよ。