土の色と匂い

tapio2010-07-15

「堀干し」は、田圃の水路やクリークで冬から春にかけてかつて行われてきた伝統的な環境維持のしくみ。
壱岐南小学校ビオトープでは、これまでも堀干しを行った経緯があったけれど、今年いよいよ大規模に。土の堆積、オオカナダモ(Egeria densa)、スクミリンゴガイ(=ジャンボタニシ)(Pomacea canaliculata)の繁殖を抑制する実験も兼ねている。
梅雨。雷雲。幸い雨は落ちてこない。80人の6年生、元気で素直。校長先生、橋口教頭先生、担任の先生方。オオカナダモの除去。泥上げ。魚の救出。裸足。顔の泥。ドジョウ掬いの真似をするひょうきん者。40cmの鯉を捕まえた男の子。嬉しそう。
2002年に始まり、計画・設計から8年ここに関わってきて、この鯉は初めて見た。それにしても大きい。鯉は入れると系を保つのが大変なので、これからどうするか検討。
泥だらけになって身体を動かすのは、心の底から楽しいと再認識。いつの間にか無心になっている。
九工大からは、環境デザイン研究室全員のメンバーが参加。M1富井俊のマネジメント。とてもよくやっている。
人工ビオトープについては、疑問や様々な課題、要不要も含め、現代的な意味を問いたい。今後数年でしっかりした議論をする。
ただ、ややこしいことをいわなくても、子どもたちの笑顔がみれるとほっとする、これは確かなんだよなぁ。