外の世界

tapio2008-03-15

生態学会での講演が終わって、ほっとした。あの大きなタイトルは、景観生態学会幹事長の鎌田磨人さん(徳島大学教授)にお題をもらって、ちょっと荷が重いなあ、と思っていたので。
でも、セッション終了後、何人かの方々に、共感していただけるコメントをいただいたので、嬉しかった。
僕らの共通のテーマは、やっぱり、失われた日本の自然を、いつまでに、どの場所にどう取り戻すかっていうことだ。それと、外の世界といかに繋がるかってこと。学会で議論が完結しても、世界は何も変わらない。
コメントを求められたので、「私たちの身のまわりの環境を生態学的に捉えることができれば、おのずから、そこに風土は生まれてくるのではないでしょうか。」と答えたけど、それが難しいんだよなあ。ここは、生態学会だったよ、そいえば・・・。
■いつの間にか、あれれ、新しい仕事の打ち合わせ。分担執筆の件。その後、鎌田さんと、3学会合同(応用生態工学会、景観生態学会、緑化工学会)の学会幹事会へ移動。九大の島谷幸宏教授、兵庫県立大の江崎保男教授、藤原宣夫教授、いのちのたび博物館の真鍋徹さん、事務局の原田圭助さんたちと打ち合わせ。懇親会。教科書や論文で、いつも、すごいなあ、と思っている人たちにいろんなことが聞けるのはとても楽しい。「なるほど、こんな風に、世界を捉えてるんだなあ、ふむふむ」共感や刺激的な議論。脳が覚醒すると、身体もついてくる、不思議な感覚。一方、好奇心や難しい課題も増えて、また悩んでしまいそうだけど、悩んでる余裕がない。大切なことに深く悩めるのは、実は、すごいことかも知れないよ。今回は、少し早く、1:30に飲み終わった。ビールは相変わらずうまい。
僕たちの足元には、この時期、こんな花が咲いてる。