freezing breathing

tapio2008-02-13

いくつかのカリキュラムを挟みながら、氷の家づくり、続く。
院生たちと、いろんな話をする。興味深かったのは、雪の層をみて雪崩の起きやすさを判断する見方。
夜は、恐ろしく冷たく綺麗な星空が拡がる。
天文学の先生による夜の講義。天体観測。寒くなければずっとこの3つの望遠鏡から見える星を見ていたい。
アンドロメダ星雲や土星のリング、月の山脈をはじめてこの目で見た。
なんだか、今ここに立っていることが、不思議に思えたし、地球の上なら、どこに立っていたって同じだという遍在する感覚。
今日は、かなり冷え込んでいて、-10度を切っている。先生たちも学生も、今晩は、寒いので教会の中で眠るという。「Keitaroは?」「僕は、-10度以下の世界を体験したいから、やっぱり今日も外で眠るよ」「おおっ!そうか」「Good Night!」
誰かくるかな〜と思ったけど、僕ひとりだった。
何も物音がしない。自分の呼吸する水蒸気が、凍って、さらさらとシュラフの上に落ちてくる音が聞こえる。シュラフの中の顔に、密度の違う冷たい空気がゆっくりと降下してくるのがわかる。でも、とても気持ちがいい。HD式の音楽再生プレーヤーは、10秒で止まってしまった。
サーメ人のテントから見た夜の景色。