Time machine2

tapio2007-05-23

小学校の校舎のことで思い出した。
長崎県端島軍艦島)の小中学校 (Nikon FM2, 1/125, F2.8)。
人がいなくなって、もう33年が経過した。人間が関わらないと、小学校はこんな姿になるのだ。
端島は、炭坑の島で、1974年に閉山したのち無人になり、現在の姿になった。
昔、冬、この島に、建築家の方々と小さな船で渡った。
衝撃的だった。誰もいない。ひとことでは表現できない恐ろしさと寂しさの入り交じった不思議な感覚にとらわれた。一方、学術的にもとても意味があると思った。アパート群には既に、この時代から、屋上緑化のしくみがあった。コンクリートの朽ちていくプロセス。
40年前、ここには、人の暮らしがあり、子どもの声がこだまし、夕暮れには、ご飯のいい匂いがしていたんだろうなと思うと涙が出た。
■参考になる本 後藤恵之輔・坂本道徳(2005) 軍艦島の遺産, 長崎新聞新書
今は、島への上陸は禁止されているので入ることはできない。船上から見学できるツアーがある。
■3年生ディベートの講義。教授会。北九州市立大の畑中名誉教授から指摘していただいた学内のセコイアの木。広報打ち合わせ。コンペ。頭にビールを注ぎ込みたい気分。