遠景、近景

tapio2007-03-18

フィンランドでお世話になった森林生態学者、Hashio Mizuenenさんの日本での就職が決まったので、お祝いも兼ねて山に登った。フィンランドキノコの会Mineppi Kinoconenさんたちも一緒。
石谷山〜九千部山(848m)の縦走路は、気温8度と少し寒かったが、とても気持ちがいい。なだらかな沿道には、ツルシキミの白い花のつぼみ、イヌガシの赤い花、アオキ、ハイノキ、ヤブツバキヒサカキ、大きなブナやアカガシの樹。
九千部山の山頂からは、博多湾志賀島能古島福岡空港に向けてゆっくりと滑空する銀色のボーイングが見えた。霞んでない日には、雲仙や久住など遠くの山も見えるらしい。山や丘の上から見渡す風景はいいな。
九千部山のいわれに、なんだかなあ、と、みんなで顔を見合わせる。「ああ、ここにも煩悩があああああ」。山頂にいけばその秘密がわかります。せっかくなら、なんとかして、1万部まで、なんて思いました。
Hashioさんは、アリの研究者でもあるので、途中、アリがいないかどうかを確かめながら。ときどきかがみこんで地面を掘ったり。
遠景、近景。見方や切り口を変えると世界はこんなにも面白い。