21.Apr. 2006朝日新聞

■「共謀罪」、衆院法務委で審議入り 日弁連は反対声明
2006年04月21日20時21分
 犯罪の企てを話しあっただけで罪となる「共謀罪」の創設を盛り込んだ組織的犯罪処罰法などの改正案の審議が21日、衆院法務委で始まった。審議入りに反対する野党は石原伸晃委員長に詰め寄り、議事進行に激しく抗議。騒然とする中、杉浦法相の法案提案理由説明と自民議員による与党修正案の趣旨説明が行われた。民主党平岡秀夫議員は「なぜこれほど強引にやるのか。怒りをもって抗議する」と述べた。
 日本弁護士連合会(平山正剛会長)は21日、共謀罪をめぐる与党修正案について「一定の評価はしうるが、多くの問題点が是正されていない」「文字通りの組織犯罪集団が関与する場合に限定すべきだ」などとして、強く反対するとの会長声明を発表した。