ダル神

tapio2010-04-02

05.30am 激しい雨の音で目が覚める。
06.15 乾燥タイカレー アルファ米
グレーのテントが桜の花柄に。激しい川の流れ。神社の雨だれの音。
小口ー請川ー本宮(18km)。
07.00am 小口自然の家のおじさんにお礼。出発。小雲取越へ。
いきなり急坂。「小」と思っていたら、意外ときつい。
8.40am 雨があがる。ダル神に取り憑かれる。
「ダル神に魅入られるのは、人気のない山径や峠を歩いている時で、にわかに激しい飢餓感に襲われ、実際は空腹でもないのに、どうしても足が進まなくなり倒れてしまうのだという」(神坂次郎、2006、藤原定家の熊野御幸)
「もし、ダル神に取り憑かれたら?」
なまの米粒でも弁当の残りの幾粒かでも喰うといい。たちどころに癒って歩けるようになる。そのためには、山中で弁当を食ったら、たとえ三粒でも飯粒を残しておくものだと、熊野では言い伝える(神坂次郎、同上)。
10.30 アルファ米
11.40 百間ぐら。「ぐら」とは高い崖の意味らしい。風が吹いている。雲が昇ってゆく。遠くに大塔山(1121m)。
12.20 松畑茶屋跡。昔の名残の石垣。茶屋跡なので珈琲。
山の会のおじさんたちと出会う。伊勢からきたとのこと。大峰へのルートの話。80歳の二人。笑顔。爽やかな下ネタ。
14.35 請川。大きな熊野川の眺め。薄緑色の水。山桜。カッパを脱いでザックカバーをとる。車道。アスファルトの上を歩くのがつらい。ノイズから遮断されていたせいか車の音に違和感。
15.00本宮。フランス人ツーリスト。"omamori" 。17.00 湯の峰。小栗判官の伝説。熊野曼荼羅第十五番、薬王山東光寺。ビール。