Norwegian wood

tapio2009-09-19

無事、講演終了。
壱岐南小学校のプランニングのプロセス、日本の子どもと自然環境について話した。
Green Rehabilitation in Urban Area in Japan - Planning Process of School Biotope For 5 Years.
Keitaro Ito, Ingunn Fjortoft, Tohru Manabe, Kentaro Masuda, Mahito Kamada and Katsunori Fujiwara
とてもたくさんの人たちから、元気のでるコメントをいただいたり、終了後も沢山話ができて、こんなときは仕事しててよかったなあ、と思う。
この学会には、自然科学の人たちだけでなく、アーティスト、フォトグラファー、哲学研究者、心理学者も参加しているので、話が広範囲でとても面白い。反面、着地点をみつけることがとても難しい。
途中、少女合唱団の声の美しさに、涙が出る。
夕方、Ingunn(写真)、エルク犬と散歩。「ケイタロ、これから犬を連れて森に散歩にいくけど、いく?」「うん、もちろん行くよ」
でも、ノルウェー人の散歩は、トレッキングに近いことを知っているので、ヤッケを着て、登山靴に履き替える。正解。この前の冬も毎日、雪の中を犬と散歩に行ったから、犬も僕のことを憶えているらしい。
案の定、3時間延々歩く。途中、樹木や葉っぱ、種の種類を観察、ところどころまだ暖かいところに残っているベリーを食べながら・・。距離は、長者原〜久住の坊ヶつるにいくのと変わらないだろう。
Ingunnと「これがほんとのEcology and Forests for Public Healthだよね!」といって笑った。
そんなわけで、19:30からぎりぎりで懇親会。ホタテのクリーム煮、トナカイのステーキ。ああ、やっぱりノルウェー
デザートのプリンがとても旨い。
結局、午前2時まで、Dr.Ingunn Fjortft、フォトグラファーの人とノルウェーの北の大学の研究者のひととずっと話していた。最後は、生き方の問題まで。底のほうに下りていくような深い話ができるとなんだかすっきりする感じがする。
建物の外に出て話していたので、吐く息は白く、あたりは雲がかかって幻想的な雰囲気だった。
そういえば、ここ"Soria Moria"の意味は、幻想とかFantasyとかそんな感じの意味らしい。
笑い話もある。国の政策を決める会議もここであるらしいので、そこで決めた内容は、Soria Moria...
どこの国も、いろんな問題を抱えながら、そこで人は生きている。
北欧に来て思うのは、教育の仕方が優れているからか、他の国の文化をとてもよく知っているし、またそれを尊重している印象を受ける。ぼくもそうありたいと思う。
今回の学会、Ecology and Forests for Public Healthには、九州大学の佐藤宣子教授からお誘いいただいて、参加することにした。とても残念なことに、佐藤先生は外せない用務が入って参加できなくなってしまったのだが・・・このような機会を与えていただいた佐藤先生に感謝。