luna

tapio2008-08-17

夏休みの終わり。東の空から、月が昇ってくるのをじっと見てた。
雲間から、丸く美しい天体が姿を現す。絶妙のバランスで、液体の上に浮かんでいるようにも見える。
風は、ずいぶんひんやりとしてきてる。
遠くのクスノキが揺れる。何処かの風鈴。
部屋のカレンダーを見ると、2008年8月と書いてある。SFみたいで、リアリティが感じられない。
今、無為に過ごしているな、と思う。
ヴァルター・ベンヤミンは、かつて、こういった。
「探求者、賭博師、遊歩者に共通している自発性はひょっとしたら猟師のそれではなかろうか。つまり、全ての労働の中で無為ともっとも密接に絡み合っている労働のこのもっとも古い形態のもつ自発性なのではなかろうか。」