世の中のことを知る

tapio2007-04-21

金曜から土曜にかけて、新入生の一泊研修。今年は1年生担任のため、そのマネージメント。
1)若戸トンネルの建設現場
建設中の現場は、いつもワクワクする。ここも、普通は竣工して供用開始までは入ることができない空間。ものができていくプロセスの面白さに反応している。最新のテクノロジーで建設されている沈埋トンネル。ニューマティック・ケイソン工法という、コップを水の上にさかさにして沈めたときに空気の層ができる原理を利用して工事が進められている。驚きだ。地盤研の廣岡明彦准教授に調整等お世話になった。
2)直方市の森林再生の現場見学
竹林の侵入により荒廃した森林の再生プロジェクト。直方こもれびの森の設計以来、お世話になっている直方市環境整備室の池田朝二さんにアレンジをお願いした。直方市副市長、其田浩和氏にご挨拶をいただき、その後、法花寺地区森林資源生産利用組合の岡松秀樹氏、直方市農業振興課農業振興係主査の田中克幸氏に現地にてお話を伺った。竹材チップ化の実演等、非常に興味深いお話。竹林による森林荒廃の現状は、近隣の山を歩くと痛切に感じる。基山から天拝山あたりも大変なことになっている。
その後、直方いこいの村にて、夕食後、オリエンテーション。合田寛基先生、大学院生には、準備からその後の懇談会まで、大変お世話になった。
翌朝、新入生にこの2日間のことをレポートに書いてもらう。新入生にとって、この研修は、世の中で行われていることを少し垣間見たことになるのだろうか。無事にバスで大学に到着してほっとしたが、その後、研究室に戻り、今週できなかった残務をこなすことに。