学校ビオトープの功罪

tapio2006-01-26

写真は、これまで4年間、計画・設計・運営に携わってきた福岡市壱岐南小学校ビオトープの昨年夏の風景。
ビオトープは、日本でも流行の言葉だが、人工ビオトープには賛否両論がある。私はこのような空間が都市に出現することを、環境保全の観点からは、危機的状況であると捉えている。
このような学校ビオトープはあくまでも人工物であり、擬自然からは脱しえない。しかしながら、アイロニーとしての学校ビオトープを作っていくことには意義を感じる。このあたりは、近々文章に。
また、昨年末に、脳科学者・CSLの茂木健一郎さんとお話しする機会があったときに、茂木さんがビオトープにも興味があるといわれていたのには驚いた。茂木さんも言われているように、これはスケールの問題なのだ。
http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2005/11/from_a_longshot.html
ところで、M2小柳が頑張ってくれて壱岐南の植栽計画もおおかたできあがった。この地域に昔からある実のなる木をたくさん植える予定である。ここの風景が、次の春にどう変わっていくか楽しみである。
2006壱岐南小学校ビオトープ植栽計画:伊東啓太郎・小柳智一・柴田久美+壱岐南小学校
造園施工:倉光造園
この追加施工もNTTドコモの助成を受けている。