2006-01-02 中原中也 学 トタンで、中原中也の詩を思い出す。「トタンがせんべい食べて、秋の日の夕暮れは穏やかです」だったかな。 昔、雪の日に、山口県にある長門峡にいった。 雪の中に赤いみかんがひとつ落ちていた。中也の「冬の長門峡」を幻視していた。木造の宿屋や古い畳の匂いや川の水の音。もちろんそんなものはなにも無く、中也の詩碑が建っているだけだった。 僕は、拾ったみかんをそこに置いてきた。