静と動

tapio2008-05-30

ああ、間に合わなかった。半分眠りながら歩いていたら、目の前で、電車がいってしまった。
タクシー。穏やかないい感じのおじいさんの運転手。
車内には、ゆったりとしたクラシックが流れていた。なんだか、さっきまでの慌てようとは別世界。
とても、落ち着いた気分になった。
「暑くなりましたね」「ええ」
「もうすぐ、梅雨入りらしいですよ」
何の曲だろうなあ、なんて思っていたら、ラジオだったみたいで、フリードリッヒ2世のことを話してる。
バルト海沿岸、プロイセン王国(今の北ドイツあたり)の王さま。音楽や芸術にとても理解があって、自ら音楽を演奏する人だった、という話。
僕が、その人について知っているのは、音楽が好きだったことと、以前訪ねた、サンスーシ宮殿にいた人だということくらい。緑の多い宮殿で、冬でも緑を楽しめるしかけが印象的だった。
おじいさんは、途中で、少しだけ、ボリュームを上げてくれた。
なんだか、ドイツが続いてる感じがして、少し可笑しくて不思議な気がした。
僕は、降りる間際に、「いい音楽番組ですね、ありがとう」といった。おじいさんは、穏やかに笑いながら、「ええ」といった。
「お気をつけて」「ありがとう」
新幹線。車窓は、飛ぶような風景。bullet trainとは、よく言ったものだな。
目をつぶると、海辺でゆっくりと打ち寄せる波のイメージが浮かんできた。
■ゼミ、ミーティング、会議。学生の皆と、いつもより、少し長く話しをする。なんだかほっとした。絵はがきとドイツあたりの駄菓子の土産。先生、これは、とても変な味で、とても食べられません。どれどれ、おっ、黒いなあ、なんじゃこりゃ、アニスかなあ、それにしても塩っ辛い飴やなあ。おお、こっちは、虹色のぐるぐるした飴かあ、LSD(Lucy in the Sky with Diamond)飴と名付けよう。
スケジュール帳のパズル。